そもそも内部監査とは何ですか?
林組織体の経営目標の効果的な達成に役立つことを目的として、独立にして、客観的な観点で経営諸活動の遂行状況を検討・評価し、その結果に基づいて、アシュアランス(業務の妥当性)およびコンサルティング(業務改善の助言)を行うことです。
ゴトーでの内部監査室の役割とは?
林ゴトーは埼玉県から京都府まで広い地域で店舗運営を行っています。営業面では当然それぞれの地域において特色を活かした活動が必要ですが、管理面においては統一された手続きを行うことで経営の効率が高められます。
社内においても2年前より規程・マニュアル等の検証を行い、リスクマネージメントやガバナンスプロセスの有効性を念頭において整備を進めてきました。当然、これらの規程・マニュアルは整備することが重要ではなく、運用されていなければなりません。
私たち内部監査室は、整備された規程・マニュアルがその意図通りに運用されているかを、公正不偏な態度で客観的に検証していくことが重要な役割になります。
内部監査室の中での林さんの具体的な仕事を教えてください。
林業務の妥当性や業務改善の助言を行う為には、各業務内容に精通するとともに、客観的な判断が必要になります。その為、会計制度の変更といった会社を取り巻く環境や社内の状況を常に把握し、各監査人が作成した監査報告について事実の認定、処理の判断、意見の表明を行ないます。それらを取りまとめて被監査対象部署へ伝えるとともに、経営者へ社内の状況を正確に報告することが私の役割になります。
実際の店舗での店長や地区マネージャーの仕事とはどんなところが違いますか?
林店長の仕事は、スタッフの教育にしても販促にしても、自分が動けば何とかなる部分が多かったです。地区マネージャーも、現場に行って直接見本を見せたり教えることが出来ます。
ところが今取り組む仕組みやプロセス作りは、作っただけでは意味がなく、それを現場のスタッフたちに実践してもらい、初めて成果につながります。また、変える必要のあるものは変えますが、店舗ごとに工夫され、良いものもあります。それは変えずに残したり、成功事例として全社的に広めることも出来るはずです。私自身に、今までとは違う資質が必要だなと痛感しています。
林さんの取り組みによって現場はどう変わるのですか?
林会社の本来の目的は『継続と発展』であり、そうすることで、会社の使命である、従業員の雇用の確保や納税といった『社会への貢献』が可能になります。
私もそうでしたが、店長や地区マネージャーの時はどうしても目先の売上を重視し、日々の業務に取り組む中で『管理』という側面にはあまり重点を置いてこなかった事もあります。その為に、100の力で行ってきた業務も実は80や70といった非効率な成果しか出せていなかったかもしれません。しかし、それぞれの現場で効率よく運営される仕組みがあり、その仕組みが実践されるよう管理がされていれば、100の能力でも120、130の成果を生み出すことが出来、更なる発展が可能になると思います。
現場の従業員も、自らの力によって、効率的な事業運営ができ、会社の使命の達成に貢献出来るということが理解できれば、日々の仕事に関して、よりやりがいをもって取り組めると思います。
なるほど。分かりやすいですね。
林過去の自分を振り返ると、店舗で働いていた当時、もちろん一生懸命仕事はしていました。でもそこに仕組みと管理があれば、もっと早く成長することもできただろうと思っています。
現在の目標は何ですか?
林今の部署は、これまで経験のなかった人事や財務などの仕事を覚えるとてもいい機会を与えてくれていると思います。これからも管理系のスキルを自分自身磨くとともに、同じようなスキルをもった人材を育てていきたいと思っています。私は接客という仕事好きで入社しました。そういう点では、日々机に向かって、お客様やスタッフの表情が直接見えない中で、仕事をしていくという点はなかなか大変です。
また現場に戻りたいという思いはありますか?
林本部のバイヤーになったときも、今の内部監査室も、現場を離れるイメージはありませんでした。むしろ全店に関わり、商品政策や制度設計など、各ポイントに特化できる分、現場に近づくことになります。私がメンバーとして選ばれたのは、現場をよく知っているからだと思っています。
その現場で感じてきたこと、そして今の現場にいる各スタッフとのコミュニケーションを通して取り組んでいくことが出来ます。
では今後の目標は?
林新入社員のころは社長になりたいと本気で思っていました。今も様々なスキルを磨いて、経営に深く関わって行きたいと考えていますので、夢は変わっていないかもしれないですね。
大きな目標ですね!がんばってください。本日はありがとうございました。
私の仕事はいつも順調だったわけではありません。
東京の新大久保店を営業譲渡という形で引継ぎ、初めて店長として配属されたときなどは、なかなかスタッフに受け入れてもらえず本当に嫌だなと思いました。
でも、それもやらなければならないことには変わりませんので、とにかく面白いことを考えよう、楽しいことを見つけようと考えながら仕事をしました。
そういう考えで仕事をしていると、自然と自分を助けてくれる多くの仲間が出てきます。
仲間がいることで、一人では達成できないことも、出来るようになり、さらに、
楽しいことや、やりたいことが増えていきます。
これは仕事だけでなく、どんなことにも言えると思います。
就職活動も、入社後の仕事もプラス思考でがんばってください。