店長の仕事について教えてください。
片桐一言で言うとその店で最大の利益を出すことです。
そのために店長は人事担当であり、財務担当であり、企画担当でもあります。
利益を出すためには売上を上げる方法と、経費を抑える方法があります。
売上を上げるためには、折込チラシなどの広告の計画を立てたり、店内のレイアウトを工夫したり、商品ラインナップを充実させたりします。
経費は人件費や広告費や仕入れにあたりますので、これらが適正になるよう管理することが、経費を抑えることになります。
その中で特に重要なのはどんな点ですか?
片桐利益を出すといっても、店長がいくらひとりでがんばっても出来ません。
スタッフさん全員が同じ方向を向いてこそ成果が出ます。ですので、特に重要なのは人財育成と店舗運営の仕組みの管理だと思います。
ブックオフは中古書籍・CDの売買ですので、独自の難しさがあるのではないですか?
片桐その通りです。ブックオフの運営のポイントは、
- いかにたくさんの買取が出来るか
- 安易なディスカウントに頼らず、いかにお客様の求める価格で販売できるか
- スタッフさんのスキルをいかに高められるか
の3つだと思います。
買取は商品の仕入れにあたりますので、ここがうまくいかないと商品ラインナップが充実しないばかりか、売上を上げたくても売る商品がないということになってしまいます。
ここでもスタッフさんの育成が重要になるのですね。
ブックオフでは、スタッフさんにさまざまな仕事に取り組んでいただいています。
難しいこともありますが、やりがいも大きいと思います。
ただその分、スタッフさんのスキルをいかに高めるかによって、店舗の売上も変わってきますので、人財育成は重要です。
今片桐さんが力を入れている人財育成について教えてください。
片桐私はスタッフさんには社員もアルバイトもないと思っています。同じエプロンを着ているスタッフさんは、お客様から見るとみんな同じはずです。
だからアルバイトであっても、会社の方向性や考え方を共有できるよう、理念や行動指針をまず教えるところから始めています。
アルバイトスタッフさんにそこまでする会社はあまりないのではないですか?
片桐アルバイトも、私たちのお店で働く限りは「ここで働いて良かった」と思って欲しいです。
アルバイトも学校の部活と同じで、チームワークやコミュニケーションなどいろんなことが学べるはずです。
ブックオフは本やCDが好きでアルバイトに来てくれる方が多いですが、社会人になったときに必要なスキルなど、求めていた以上のものを持って帰って欲しいと思っています。
私自身、学生時代にブックオフでアルバイトし、同じことを当時の店長さんにしていただきました。
アルバイトスタッフさんの気持ちも分かりますし、分かるからこそ学生のうちからそういったことを伝えてあげたいと思います。
スタッフさんのモチベーション維持なども大変なのでは?
片桐この仕事の楽しさを伝えられるかどうかにかかっています。
ブックオフの仕事は、単純な本やCDの整理やレジ打ちではなく、知れば知るほど面白い仕事です。
例えば私のお店では、お客様に手渡しするチラシや店内に掲示するPOPを手作りしています。人気商品や売れ筋商品など、買取たい商品をPRするんです。
また折込チラシの配布も、その地域の地理に詳しいのは店長よりもスタッフさんですから、スタッフさんの意見を取り入れた計画を立てます。
何をやるにも一緒にやれば仕事の理解度も上がりますし、自分たちの努力でお客様が増えたり、買取たい商品が入荷すると、これはもう最高に嬉しいことです。
スタッフさんと一緒に喜びも共感できます。
店長としての仕事の面白みもそこにあるんですね。
スタッフさんに伝えたかったことが伝わったと実感できたときはもう快感です。
それをスタッフさんと共有できるのが、店長の仕事の最高に面白いところですね。
これからの目標は何ですか?
片桐上席課長(地区マネージャー)には今すぐにでもなりたいと思っています。
店長の仕事を通して、自分のこれまでの経験を相手に伝えることの面白さを実感できましたので、もっと広くたくさんの人に伝えていきたいですね。
自分が5年かかって出来るようになったことでも、うまく伝えることで相手は3年で出来るようになることもあると思います。ノウハウや経験を伝え合うことは、会社の成長にも欠かせないことです。
「伝える」ということが片桐さんのやりがいであり、今後も磨いていきたい目標なのですね。これからもがんばってください。ありがとうございました。
私がゴトーに入社して良かったと思っている理由は、この会社には時代の変化に対応する柔軟さがあるからです。
新規事業の選択など、将来を読んだ上手なシフトチェンジで成長し続けています。そんな成長性、将来性が魅力だと思っています。
今後また新たな事業にチャレンジすることがあると思いますが、理念さえ変わらなければ成功していくのではないでしょうか。
学生のみなさんにも、時代の流れを掴んでいて、自分の可能性を伸ばしてくれる会社をぜひ選んで欲しいです。
ゴトーは、例え自分のやりたいことや夢が見つかっていなくても、たくさんの選択肢を用意することが出来ると思います。
まずは現場を知り、いろんな可能性を見つけてください。